趣旨と理念

武士道キッズカラテ – その趣旨と理念

子供達への空手教育の本旨

靖献会に於ける子供達への空手教育の本旨は、子供たちの将来のために役立つのは勿論ですが、それが如いては日本の未来のためにも役立つことなり、その人材育成が社会に良い結果を齎すからにほかなりません。成熟された現代社会だからこそ武道教育による若人の育成が必要だと考えるからです。

時代と共に急速に進化を続ける文明社会に於いて時間は短縮され地球はより小さくなり利便性と効率化が進む現代に於いて、人間自体の本質や物理的構造がその進化に追いつくのは難しい時代です。そしてIT技術をはじめ急速に進化する社会の弊害を直接受けるのは正に子供達です。テクノロジーが急激に発達したおかげで人間はその対応ルールが確立しない間に人間の感性に及ぼす悪弊を放置し続けているのが現状なのです。人間は社会がどこまで進化しても動物としての生命体である事実は否定しようがありません。我々は心と頭と体を天より授けられ生きています、決して機械でもコンピューターでもロボットでもありません。そして人間独特の尤も崇高な産物が心であり、人を正しく進化させ成長させる基本的要素が徳であります。この徳こそが人の邪悪を抑え心に正義心を齎し人の道を正しい道に軌道修正する崇高な処方箋であるのです。

世界人類どこの国の民族にも普遍的に正しい心は存在します、その正しい心が尤も強く持ち合わせている国民が我が日本人です。その正しい心の基本原則が徳として具現化されたのが武士道そのものです。空手をはじめ武道の根幹に位置する基本は武士道の徳と軌を一にするものです。武道は決して古臭いものでも時代錯誤なものでもありません、ある意味その理念は斬新であり新鮮であり人の頭脳に新たな発見を常に与えてくれる画期的な倫理が存在します。この時代だからこそ武士道教育は子供達には必須であると言えるでしょう。我々が拠り所とする全ての物事は武士道から学び得る事が出来ます、今こそ子供たちに武道を学ばせ本来の徳と価値観を少しでも教える事が必要なのです。武士道空手教育は礼儀作法から入り、健全で健康な心身を育成し、強く強靭な肉体と優しく逞しい精神力のある若者を育てます。

親の過保護が本当の優しさだとお考えでしょうか、それは全くの間違いです、それはただの親のエゴであり親の自己満足の世界です。厳しさの中にある優しさこそ真の意味での愛情であり社会に役立つ立派な子供たちを育成します。自立した立派な判断力を身に付けて立派な人間になるには必ず心身の強さが必要になります。そして、その強さは耐える事でしか心身に身に付かないのです。我慢する事、頑張る事で壁を乗り越える事、そして乗り越えた喜びを知る事、この成功体験を、身を以て体験し習慣する事が健全で強い心を持った子供たちを育てます。個人個人に合った壁を与え励まし勇気づけ時には厳しく時には優しく自力で克服する後押しをしてあげる事が必要です、そして見事克服したときには大いに共に喜び褒めてあげましょう、そうする事で子供たちは自主的にもうちょっと大きな次の山に登ろうと自分の意志で動き出します。現代日本のように物質と富に満たされた社会の中では耐える事や我慢することが縁遠い社会にあるのも事実です。よって、苦しい事や大変なことを強制的に子供に押し付けるのは難しい事で得策ではありません、無理をすれば子供たちは空手から遠ざかってしまいます。大切なのは子供たちの自主的な意思で成長しようとし我慢しようとする意志の高揚感を芽生えさせることです。青少年の育成とは厳しさの中に大いなる愛情と寛大なる優しさを持って事にあたることでもあります。子供たちの心はある意味では感受性が高く自分自身に注がれる親や指導者の情熱を敏感に感じ取ります、心血と愛情を注いだ育成に対して、子供たちは、なんと自分たちの情熱で応えようとするものです。

武道空手の中には武士道の理念と徳が備わっております。祖先から受け継いだ日本の伝統と文化を重んずる心は近代社会に於いては忘れがちになってしまいますが、日本に誇りを持ち愛国心を抱く事は最も基本的な自己実現のあり方で、正しい感性であるのは言うまでもありません。日本が日本として成り立ち形成された基にある素晴らしい徳は決して忘れてはならない先人から受け継いだ日本人の崇高なる遺産です。我が靖献会の少年部キッズカラテでの空手教育でも武士道の理念に培われた徳育を基本に心身の稽古教育が行われます。国を発展させるのも、社会を良くするのも、家族を幸せに導くのも、全ての問題の解決策は教育に辿り着きます。その理念を基に靖献会の空手道教育は施され意義付けされるものです。

靖献会武士道空手 徳育の哲学

靖献会での武道教育の基本は、明治23年10月30日に発布された教育勅語に起因した理念に基づき成り立っています。教育勅語とは正式には教育ニ関スル勅語(きょういくにかんするちょくご)と云い日本国の教育の基本理念を謳い道徳教育を基に日本の伝統文化からなる悠久の国体の維持と教育の淵源を全国民の青少年育成の礎として国民の拠り所とするために、明治天皇より授けられた勅語であります。その内容は日本人としての誇るべき徳目の教えが記され崇高で神聖なる素晴らしい内容の理念で構成されています。今こそこの教育勅語の基本理念を現代の教育に施す事が必要で、現代の教育に欠如した綻びを穴埋めする為にも、かつて全ての日本国民が模範とし子供の教育の基礎とした教育勅語に原点回帰し、先人の残した偉大な遺産に教えを乞う必要があると考えています。